歯の豆知識・健康情報
歯医者さんのレントゲンで、骨粗しょう症が
早期発見できるかもしれない話
実は、歯科医院でのレントゲン撮影がきっかけで、骨粗しょう症の早期発見につながるケースがあることをご存知でしょうか。
今回は、先月の院内セミナーで取り上げられたテーマを、できるだけわかりやすくお伝えします。
そもそも「骨粗しょう症」って何?
骨粗しょう症とは、骨の密度(骨の中にカルシウムなどがどれくらい詰まっているか)が少しずつ下がっていき、骨がスカスカになって折れやすくなる病気です。
特に怖いのは、ほとんど自覚症状がないこと。腰や背中が少し痛いな…という程度で、まさか骨がもろくなっているとは気づかないまま過ごしている方がたくさんいます。そして気づいたときには、ちょっとした転倒で骨折してしまった、ということも珍しくありません。
骨粗しょう症は特に、閉経後の女性や高齢の方に多いとされています。女性ホルモンには骨を守るはたらきがあるため、閉経後にホルモンが減ると骨密度が下がりやすくなるのです。また、カルシウム不足や運動不足、日光を浴びる機会が少ない方なども注意が必要です。
歯医者さんは、じつはレントゲンをかなりよく撮っています
歯科医院では、虫歯・歯周病・歯の根っこの状態・歯を支えている骨の状態など、さまざまな目的でレントゲン撮影を行います。その頻度は、内科や整形外科と比べてもかなり多いのが特徴です。
定期検診に通っている方なら、年に数回はレントゲンを撮っているはず。そして歯科のレントゲンには、歯だけでなくあごの骨(歯槽骨)もしっかり映ります。この「あごの骨」の状態が、骨粗しょう症の発見につながる大切な手がかりになることがあるのです。
早期に気づく
レントゲンのどこを見ると、骨粗しょう症のサインがわかるの?
健康な骨は、レントゲンに白くはっきりと映ります。ところが骨密度が低下してくると、骨の内部がスカスカになってくるため、レントゲンの映り方が薄くなったり、骨の内側の細かい模様(骨梁と呼ばれる骨の構造)が粗くなって見えたりすることがあります。
歯科医師は日々レントゲンを見る中で、こうしたあごの骨の変化に気づくことがあります。「歯や歯ぐきには特に問題がないけれど、骨の様子がちょっと気になる」という場合に、骨粗しょう症の可能性をお伝えできるケースがあるのです。
歯科医師が骨粗しょう症を「診断する」わけではありません。骨粗しょう症の正式な診断には、専門の骨密度検査が必要です。歯科医師にできるのは「気になるサインに気づき、患者さんにお伝えすること」——早期発見のきっかけになることが大切な役割です。
ホワイト歯科グループが担う「早期発見のきっかけ」
ホワイト歯科グループでは、レントゲン撮影の際に骨の状態が気になる場合、患者さんにその旨をわかりやすくお伝えしています。
「もしかしたら骨の状態が変化しているかもしれません」という早めの気づきが、ご自身で検査を受けるきっかけになります。早く気づくほど、できることが増えます。定期検診は、お口だけでなく全身の変化を早期に知るチャンスでもあります。
薬・運動・食事療法などで進行を抑えることができます。早く見つかるほど、できることが増えます。
ちょっとした転倒で大腿骨や脊椎を骨折すると、そのまま寝たきりになるケースも。早期治療で骨折リスクを大幅に低減できます。
骨の健康は、筋力・姿勢・バランス感覚とも連動しています。早めのケアが健康寿命の延伸に直結します。
歯医者さんは「お口だけの専門家」ではなくなってきています
近年、歯科と全身疾患の関係についての研究がどんどん進んでいます。歯周病が糖尿病や心臓病・認知症などと関係しているとも言われており、「お口の健康=全身の健康」という考え方が広まってきています。
骨粗しょう症との関係もその一つ。歯科医院は、定期的に・比較的高い頻度で、レントゲンや口腔内の状態を確認できる場所です。だからこそ、全身の健康を見守るパートナーとしての役割を、これからの歯科医院はますます担っていくことになるでしょう。
歯医者さんへの定期通院を、ぜひ「お口の健康」だけでなく「全身の健康づくり」の一環として捉えてみてください。ご不明な点やご心配なことがあれば、お気軽にホワイト歯科グループのスタッフにご相談ください。