歯医者さんのレントゲンで、骨粗しょう症が早期発見できるかもしれない話

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歯医者さんのレントゲンで、骨粗しょう症が
早期発見できるかもしれない話

ホワイト歯科グループ|柴原先生セミナーレポート

柴原孝彦先生 ホワイト歯科統括院長・口腔外科部長
「骨粗しょう症って、整形外科で調べるものじゃないの?」——そう思っている方がほとんどだと思います。
実は、歯科医院でのレントゲン撮影がきっかけで、骨粗しょう症の早期発見につながるケースがあることをご存知でしょうか。
今回は、先月の院内セミナーで取り上げられたテーマを、できるだけわかりやすくお伝えします。

そもそも「骨粗しょう症」って何?

骨粗しょう症とは、骨の密度(骨の中にカルシウムなどがどれくらい詰まっているか)が少しずつ下がっていき、骨がスカスカになって折れやすくなる病気です。

特に怖いのは、ほとんど自覚症状がないこと。腰や背中が少し痛いな…という程度で、まさか骨がもろくなっているとは気づかないまま過ごしている方がたくさんいます。そして気づいたときには、ちょっとした転倒で骨折してしまった、ということも珍しくありません。

日本の骨粗しょう症患者数(推定)
約1300万人
そのほとんどが自覚症状なし
特にリスクが高い
閉経後の女性
女性ホルモン減少で骨密度が低下しやすい

骨粗しょう症は特に、閉経後の女性や高齢の方に多いとされています。女性ホルモンには骨を守るはたらきがあるため、閉経後にホルモンが減ると骨密度が下がりやすくなるのです。また、カルシウム不足や運動不足、日光を浴びる機会が少ない方なども注意が必要です。

歯医者さんは、じつはレントゲンをかなりよく撮っています

歯科医院では、虫歯・歯周病・歯の根っこの状態・歯を支えている骨の状態など、さまざまな目的でレントゲン撮影を行います。その頻度は、内科や整形外科と比べてもかなり多いのが特徴です。

定期検診に通っている方なら、年に数回はレントゲンを撮っているはず。そして歯科のレントゲンには、歯だけでなくあごの骨(歯槽骨)もしっかり映ります。この「あごの骨」の状態が、骨粗しょう症の発見につながる大切な手がかりになることがあるのです。

── 歯科レントゲンで何がわかる? ──
🦷虫歯・歯周病の確認
🦴あごの骨の状態も映る
🔍骨密度低下のサインを発見
🔔骨密度低下を
早期に気づく

レントゲンのどこを見ると、骨粗しょう症のサインがわかるの?

健康な骨は、レントゲンに白くはっきりと映ります。ところが骨密度が低下してくると、骨の内部がスカスカになってくるため、レントゲンの映り方が薄くなったり、骨の内側の細かい模様(骨梁と呼ばれる骨の構造)が粗くなって見えたりすることがあります。

歯科医師は日々レントゲンを見る中で、こうしたあごの骨の変化に気づくことがあります。「歯や歯ぐきには特に問題がないけれど、骨の様子がちょっと気になる」という場合に、骨粗しょう症の可能性をお伝えできるケースがあるのです。

⚠️ 大切なポイント

歯科医師が骨粗しょう症を「診断する」わけではありません。骨粗しょう症の正式な診断には、専門の骨密度検査が必要です。歯科医師にできるのは「気になるサインに気づき、患者さんにお伝えすること」——早期発見のきっかけになることが大切な役割です。

ホワイト歯科グループが担う「早期発見のきっかけ」

ホワイト歯科グループでは、レントゲン撮影の際に骨の状態が気になる場合、患者さんにその旨をわかりやすくお伝えしています。

「もしかしたら骨の状態が変化しているかもしれません」という早めの気づきが、ご自身で検査を受けるきっかけになります。早く気づくほど、できることが増えます。定期検診は、お口だけでなく全身の変化を早期に知るチャンスでもあります。

骨粗しょう症は早期発見が大切な理由
1
進行を遅らせられる
薬・運動・食事療法などで進行を抑えることができます。早く見つかるほど、できることが増えます。
2
骨折リスクを下げられる
ちょっとした転倒で大腿骨や脊椎を骨折すると、そのまま寝たきりになるケースも。早期治療で骨折リスクを大幅に低減できます。
3
全身の健康を守ることにつながる
骨の健康は、筋力・姿勢・バランス感覚とも連動しています。早めのケアが健康寿命の延伸に直結します。

歯医者さんは「お口だけの専門家」ではなくなってきています

近年、歯科と全身疾患の関係についての研究がどんどん進んでいます。歯周病が糖尿病や心臓病・認知症などと関係しているとも言われており、「お口の健康=全身の健康」という考え方が広まってきています。

骨粗しょう症との関係もその一つ。歯科医院は、定期的に・比較的高い頻度で、レントゲンや口腔内の状態を確認できる場所です。だからこそ、全身の健康を見守るパートナーとしての役割を、これからの歯科医院はますます担っていくことになるでしょう。

📋 まとめ
骨粗しょう症は自覚症状がなく、気づかないまま進行しやすい病気
歯科のレントゲンには「あごの骨」が映り、骨密度低下のサインが見えることがある
歯科医師が診断するのではなく、「気になるサインに気づき患者さんにお伝えする」役割を担う
レントゲンで骨の変化に気づいた際は患者さんにお伝えし、早期発見のきっかけをご提供
定期的な歯科検診は、お口だけでなく全身の健康チェックにもなり得る
歯科への定期通院が、全身の健康づくりにつながります

歯医者さんへの定期通院を、ぜひ「お口の健康」だけでなく「全身の健康づくり」の一環として捉えてみてください。ご不明な点やご心配なことがあれば、お気軽にホワイト歯科グループのスタッフにご相談ください。

骨粗しょう症 歯科レントゲン 早期発見 全身の健康 柴原先生セミナー ホワイト歯科グループ
✏️ 本記事の監修
柴原孝彦先生
ホワイト歯科グループ
統括院長 柴原 孝彦
東京歯科大学 口腔外科 名誉教授
  • 東京歯科大学口腔外科 名誉教授
  • 東京歯科大学卒業・歯学博士
  • ドイツ ハノーバー医科大学 留学
  • 元 東京歯科大学口腔外科 教授
  • 元 東京歯科大学市川総合病院 口腔がんセンター長