けれど「なかなか治らない」「痛くないのにずっとある」——そんなときは、少し立ち止まってみてください。今回は、お口の中の変化にどう向き合えばいいかをお伝えします。
ふつうの口内炎は、どんなもの?
一般的な口内炎(アフタ性口内炎)には、わかりやすい特徴があります。
つまり、「痛くて、そのうち治る」のが、ふつうの口内炎です。裏を返せば、この特徴に当てはまらないものは、一度確認しておいたほうがよい、ということになります。
実は「痛くない」ほうが見過ごされやすい
ここが、いちばんお伝えしたいポイントです。
お口の粘膜の変化のなかには、痛みをともなわないものがあります。痛くないと、どうしても「様子を見よう」となりがちです。歯みがきのときに見えていても、気に留めないまま何か月も過ぎてしまう——そうしたケースは決して珍しくありません。
痛みは、体が出してくれるわかりやすい合図です。その合図がないぶん、痛くない変化ほど自分では気づきにくいということを、頭の片隅に置いておいてください。
受診の目安は「2週間」
では、どのタイミングで歯科に相談すればよいのでしょうか。ひとつのわかりやすい目安が「2週間」です。
ふつうの口内炎なら、この期間で治っていくのが一般的です。
こすっても取れない白い変化や、左右で対称でない赤い部分は一度確認を。
粘膜の一部が硬く盛り上がっているように感じる場合もご相談ください。
合わない入れ歯や、とがった歯が粘膜を刺激し続けていることがあります。
こうしてお伝えすると不安になるかもしれませんが、お口の中の変化の多くは、心配のないものです。大切なのは「自分で判断しないこと」。専門家が見れば、その場でわかることもたくさんあります。まずは気軽にご相談いただければと思います。
「大丈夫」と言われたあとも、見続けることが大切
検査を受けて「心配ありません」と言われた——それは何よりのことです。けれど、そこで終わりにしないことも、実はとても大切です。
お口の粘膜の変化のなかには、長い時間をかけて少しずつ性質が変わっていくものがあります。今は問題がなくても、5年後、10年後はどうか。体調や年齢とともに変化することもあります。
「何もないのに、また来てくださいと言われた」と不思議に思われるかもしれません。でもそれは、変化に早く気づくために経過を見せていただきたいという意味なのです。
同じ場所を、同じ人が、続けて見ているからこそ気づける変化があります。定期検診は、むし歯や歯石だけを見る場ではありません。
歯科は「お口全体」を見ています
歯科医院というと「歯を削る・詰める場所」というイメージが強いかもしれません。けれど実際には、歯ぐき、舌、頬の内側、のどの入り口まで——お口全体を見せていただいています。
ご自身では見えにくい場所も、私たちからはよく見えます。定期検診にお越しいただくことは、そうした場所を確認する機会にもなります。
ホワイト歯科グループ 各院のご案内
お口の中で気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。ホワイト歯科グループには口腔外科を専門とする歯科医師が在籍しております。
お口の中のちょっとした変化でも、遠慮なくお聞かせください。気になったときに相談できることが、お口と全身の健康を守る第一歩になります。定期検診もあわせてご活用ください。
- ▸東京歯科大学口腔外科 名誉教授
- ▸東京歯科大学卒業・歯学博士
- ▸ドイツ ハノーバー医科大学 留学
- ▸元 東京歯科大学口腔外科 教授
- ▸元 東京歯科大学市川総合病院 口腔がんセンター長