実はいま、その鍵として「お口の健康」が大きく注目されています。今回は、なぜお口のケアがこれほど重視されるようになったのか、その背景と、私たちが今日からできることをお伝えします。
「寿命」と「健康寿命」の差をご存知ですか
日本人の平均寿命は世界でもトップクラスです。しかし、そのすべてが元気に過ごせる期間というわけではありません。
介護を必要とせず、自立して日常生活を送れる期間のことを「健康寿命」といいます。そして平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約12年の差があるといわれています。この期間は、なんらかの支援や介護が必要な状態で過ごすことになります。
女性 約12年
縮めること
この差を少しでも縮めること——それが、これからの時代の大きなテーマになっています。
社会の変化と、私たち一人ひとりの健康
日本では少子高齢化が進み、かつては多くの現役世代で一人の高齢者を支える構造でしたが、現在はその支え手が大きく減っています。将来的には人口そのものが大きく減少するという予測も示されています。
こうした変化のなかで大切になるのが、「一人ひとりが、できるだけ元気なまま過ごせるようにすること」です。誰かに支えてもらうことを前提にするのではなく、自分の力で食べ、歩き、暮らせる時間を延ばしていく。そのための予防が、これまで以上に重要になっているのです。
健康寿命のカギを握る「お口の機能」
では、健康寿命を延ばすために何が大切なのでしょうか。近年とくに注目されているのが「お口の機能」です。
年齢とともにお口の働きが少しずつ衰えていくことを「オーラルフレイル」といいます。「フレイル」とは、健康な状態と要介護状態の中間にある、心身が弱ってきた状態のこと。その入り口として、お口の衰えが現れることが多いとわかってきました。
逆にいえば、この入り口の段階で気づいて対処できれば、その先の流れを変えられる可能性があります。だからこそ、お口のケアが健康寿命を延ばす大切な一歩になるのです。
こんな小さな変化が「はじまり」のサインです
オーラルフレイルは、日常のささいな変化から始まります。ご自身やご家族に、こんなことはありませんか。
こうした変化は「年齢だから仕方ない」と見過ごされがちです。しかし早い段階で気づいて対応すれば、機能の低下をゆるやかにできる可能性があります。気になるサインがあれば、ぜひ歯科でご相談ください。
今日からできること
特別なことは必要ありません。日々の小さな積み重ねが、お口の元気を守ります。
意識して噛む回数を増やすだけでも、お口の筋肉を使う機会が増えます。硬いものを避けすぎないことも大切です。
人と話すこと、声を出すことは、お口まわりの筋肉を保つ自然なトレーニングになります。
毎日の歯みがきに加え、定期的なクリーニングでお口の環境を整えましょう。
ご自身では気づきにくい変化も、専門家の目で見れば早く見つけられます。歯を失う前の予防が何より大切です。
ホワイト歯科グループ 各院のご案内
お口の機能について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。熊本市内3院で診療しています。
お口の健康は、食べる・話す・笑うという、人生の楽しみそのものを支えています。ホワイト歯科グループは、皆さまが一日でも長く元気に過ごせるよう、予防から治療まで丁寧にサポートしてまいります。
- ▸東京歯科大学口腔外科 名誉教授
- ▸東京歯科大学卒業・歯学博士
- ▸ドイツ ハノーバー医科大学 留学
- ▸元 東京歯科大学口腔外科 教授
- ▸元 東京歯科大学市川総合病院 口腔がんセンター長