今回は、ホワイト歯科グループ統括院長・柴原先生のセミナーをもとに、「子どもの口の機能の発達」についてわかりやすくお伝えします。
口の機能も、体と同じように「育つ」ものです
私たちの体は、赤ちゃんのころからさまざまな機能を獲得しながら成長します。歩く・話す・食べる——これらはすべて、練習と発達の積み重ねで身についていきます。
口の機能も同じです。「食べる・話す・呼吸する」という3つの働きは、子どもの時期に正しく育てることがとても大切で、この時期を逃すと大人になってから改善することが難しくなります。
(食べる・飲み込む)
(話す・伝える)
健康長寿のために大切な「3つの育」
柴原先生は、子どもの健康長寿のために特に重要な3つのキーワードを紹介しています。
正しく噛んで食べる力を育てること。顎の発達や歯並びにも直結します。
正しく鼻で呼吸し、発音する力を育てること。口呼吸の改善が歯並びや睡眠の質に影響します。
正しい姿勢と足の発達を育てること。姿勢は口の機能とも深く関わっています。
「舌の位置」が歯並びと発音を左右する
少し意識してみてください——今、あなたの舌はどこにありますか?
正しい舌の位置は、上あごにぴったりとくっついている状態です。この位置にあることで、舌が上あごを内側から押し広げ、あごが正常に発達していきます。
ところが最近、口がポカンと開き、舌が下に落ちている(低位舌)お子さんがとても増えています。これが続くと…
子どもの「いびき」は見逃さないで
「子どもがいびきをかいている」という話を聞いたことはありますか?実はこれ、単なる寝相の問題ではないかもしれません。
舌が正しい位置になく気道が狭くなっていたり、扁桃腺が大きすぎたりすることで、子どもでも睡眠中に呼吸が止まってしまうことがあります。睡眠の質が下がると、昼間の集中力や成長にも影響します。
いびきをよくかく / 口を開けて寝ている / 朝起きるのがつらそう / 集中力が続かない——こうしたサインは、口腔機能の発達に関わっている可能性があります。気になる場合は歯科医院に相談してみてください。
8020(ハチマル・ニイマル)を達成している人の共通点
80歳で20本以上の歯を残す「8020運動」。これを達成している方の多くは、正常な噛み合わせを持っているというデータがあります。
正しい噛み合わせは、大人になってから突然できるものではありません。子どもの時期に舌の位置・口の機能・あごの発達が正しく育つことで、自然に作られていくものです。
子どもの頃のケアが、80歳の口の健康につながる。それが柴原先生のメッセージです。
こんなサインがあったら早めに相談を
「口腔機能発達不全症」は、早い時期に気づいて対応するほど、改善しやすいといわれています。以下のチェックリストで、お子さんの様子を確認してみてください。
口腔機能の発達は、専門家が見ることで初めてわかることもたくさんあります。ホワイト歯科グループでは小児歯科にも対応しており、お子さんのお口の発達についてのご相談も承っています。
- ▸東京歯科大学口腔外科 名誉教授
- ▸東京歯科大学卒業・歯学博士
- ▸ドイツ ハノーバー医科大学 留学
- ▸元 東京歯科大学口腔外科 教授
- ▸元 東京歯科大学市川総合病院 口腔がんセンター長