インプラントは何年もつ?

インプラントはどれくらい長持ちするか ホワイト歯科 柴原孝彦
「インプラントって、どれくらいもつんですか?」
「一度入れたら、一生そのままでいいんですか?」

カウンセリングでいちばん多く聞かれる質問です。決して安い治療ではないので、当然の疑問だと思います。

統括院長の柴原に、この2つをそのままぶつけてみました。

動画で見る|統括院長が語るインプラントの寿命

50秒の動画です。柴原本人の言葉でお話ししています。

統括院長の答え

「インプラントの材料としてはいろんなのがあって、今現在はチタンがいいというのが主流でございます。
チタンを入れたのが1965年から言われておりまして、1965年から現在に至るまでの間、50年以上ですね、それぐらいもっているという方もいらっしゃいます。
骨の状態が良く、そしてメンテナンスも良く、二次的な基礎疾患がなく、お薬も飲まないで健康体で過ごしていらっしゃる方であるならば、何十年と持つものであるというふうに思います。
でも、必ずメンテナンスは必要です」 ホワイト歯科グループ 統括院長 柴原 孝彦

「何十年ともつ」と「必ずメンテナンスが必要」。この2つがセットになっているところが、この答えの要点です。順番に見ていきます。

世界で最初のインプラントは、41年間使われた

柴原が挙げた1965年という年には、はっきりした根拠があります。

スウェーデンの医師ペル・イングヴァール・ブローネマルクが、1952年にウサギの実験中「チタンが骨とくっついて離れなくなる」現象を偶然見つけました。これがオッセオインテグレーションです。そして1965年、この性質を応用した世界初のチタン製インプラントが、34歳の男性患者ヨスタ・ラーソンさんの口に入りました。

世界初のチタンインプラント
1965年
ブローネマルク/スウェーデン
その最初の1本が機能した期間
41年
2006年に患者が亡くなるまで

ラーソンさんのインプラントは、2006年に彼が亡くなるまで41年間、問題なく機能し続けました。つまりインプラントは、新しくて実績の浅い治療ではありません。60年以上の臨床の積み重ねがある治療です。

柴原が「50年以上もっているという方もいらっしゃる」と言ったのは、この歴史のなかで実際にそういう患者さんがいる、という意味です。

💡 ここは正確に受け取ってください

「50年もつ」のではなく、「50年もっている方もいらっしゃる」です。何年もつかは人によって、そして過ごし方によって大きく変わります。「インプラントは一生もの」という言い方を見かけることがありますが、そう言い切れるものではありません。

「何十年ともつ」には、4つの条件がついている

柴原の答えをもう一度読むと、条件が4つ並んでいることがわかります。ここが本題です。

柴原が挙げた4つの条件
1
あごの骨の状態が良いこと
インプラントは骨に支えられています。骨の厚みや質が足りない場合は、骨をつくる処置を先に行うことがあります。治療前の精密検査で確認する部分です。
2
メンテナンスが行き届いていること
4つのなかで、患者さんご自身が最もコントロールできるのがここです。詳しくは後ほど。
3
全身の病気がないか、コントロールできていること
糖尿病などがあると、傷の治りや歯ぐきの状態に影響することがあります。「あるから無理」ではなく、「コントロールできているか」が見るところです。
4
服用中のお薬の影響がないこと
骨に関わるお薬など、インプラント治療に影響するものがあります。お薬手帳をお持ちいただければ、治療前に確認できます。

この4つのうち、1・3・4は治療を始める前に調べてわかることです。だからこそ精密検査と問診に時間をかけます。残る2つめ――メンテナンス――だけが、治療のあとに決まります。

「一度入れたら一生そのまま」ではありません

もうひとつの質問、「一度入れたら一生使うのですか?」への答えは、柴原の最後の一言がすべてです。

「でも、必ずメンテナンスは必要です」

インプラント本体はチタンなので、虫歯になることはありません。ところが、それを支えている歯ぐきと骨は、自分の体のままです。ここに汚れがたまって炎症が起きると、インプラント周囲炎になります。

⚠️ インプラント周囲炎が厄介な理由

歯周病とよく似た病気ですが、インプラントには天然の歯のような「痛みを知らせる仕組み」がありません。神経でつながっていないため、かなり進むまで自覚症状が出にくいのです。気づいたときには骨が減っていた、ということが起こります。

定期検診でレントゲンと歯ぐきの状態を確認するのは、この「気づけない変化」を拾うためです。

メンテナンスでは何をするのか

「通ってください」と言われても、何をするのか分からないと足が遠のきます。実際にやっていることはこの4つです。

定期メンテナンスの内容
歯ぐきの状態チェック(炎症・出血・腫れがないか)
レントゲンでの骨の確認(目で見えない部分を見る)
専用の器具によるクリーニング(自宅では落とせない汚れ)
噛み合わせの調整(ゆるみ・力のかかり方の確認)
残っているご自分の歯のチェック

通う間隔はお口の状態によりますが、3か月から6か月に1回が目安です。30分ほどで終わります。治療に数十万円かけたものを守るための時間だと考えると、決して長くはないはずです。

もうひとつ。メンテナンスはインプラントだけを見るものではありません。残っている自分の歯が悪くなれば、噛み合わせ全体が崩れます。インプラントを長持ちさせることと、お口全体を守ることは、同じ作業です。

📋 今回のまとめ
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チタンのインプラントは1965年から使われ、最初の1本は41年間機能した
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「50年もつ」のではなく「50年もっている方もいる」。もつ年数は人によって違う
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骨の状態・メンテナンス・全身の病気・服用中の薬。この4つが揃えば何十年と使える
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「一度入れたら一生そのまま」ではない。インプラント周囲炎は自覚症状が出にくい
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3〜6か月に1回のメンテナンスが、結局いちばんの近道
インプラントのご相談は「ザ・インプラント」へ

「自分の骨の状態で大丈夫だろうか」「飲んでいる薬があるけれど受けられるのか」——そうした不安こそ、精密検査でわかることです。ホワイト歯科グループの「ザ・インプラント」では、検査の結果をお見せしながら、入れ歯・ブリッジも含めて選択肢をご説明しています。ご相談は無料です。すでに他院でインプラントを入れた方のメンテナンスもご相談いただけます。

【インプラント治療について】
・自由診療(保険適用外)です。費用は精密検査・診断のうえお見積もりをご提示します(標準的な費用の目安:1本あたり約30万〜45万円/税込)。
・主なリスク・副作用:治療後に腫れ・痛み・出血が生じる場合があります。あごの骨の状態によっては骨をつくる処置が必要になることがあります。全身疾患・喫煙・歯周病の状態や服用中のお薬により、適応や経過が変わる場合があります。治療後にインプラント周囲炎が起こることがあります。
・治療後は定期的なメンテナンスが必要です。使用できる期間には個人差があります。
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ホワイト歯科グループの「ザ・インプラント」は、熊本で実績30年・症例4,000本以上のインプラント治療に取り組んできました。各医院に経験豊富なインプラント担当の歯科医師が在籍し、精密検査から治療計画、施術、そして治療後のメンテナンスまで一貫して担当します。

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✏️ 本記事の監修
柴原孝彦先生
ホワイト歯科グループ
統括院長 柴原 孝彦
東京歯科大学 口腔外科 名誉教授
  • ▸東京歯科大学口腔外科 名誉教授
  • ▸東京歯科大学卒業・歯学博士
  • ▸ドイツ ハノーバー医科大学 留学
  • ▸元 東京歯科大学口腔外科 教授
  • ▸元 東京歯科大学市川総合病院 口腔がんセンター長
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